[宿泊レポート] はんなり伊豆高原 (静岡県伊東市) (2) 夕食編
2016年03月02日
はんなり伊豆高原のお食事はお部屋だしです。待っていればお食事が運ばれてくるというのは、シンプルなようで最高に贅沢なおもてなしだなと感じます。
この記事は、宿泊レポート はんなり伊豆高原 (1)チェックイン~客室編の続きです。
チェックイン時にカウンターで指定していた「19時」にお食事が運ばれてきました。
いぬたちはすでに”四ツ指”ついてお待ちかねなので、先に差し上げましょうか。
手前の食器セットは宿に備え付けもので、少々大ぶりです。首がつかれないようにお膳がついているのに好感が持てます。
「牛ロースステーキ S (60g)」「ささみのオーブン焼き」「ヤギミルク」の3点セットで700円(×2頭分)なり。
少なめに頼んで、足りなければいつものフードを追加して満足させるという算段です。
犬用メニューを用意してあげているのに、全部を一気にあげると早食いしてしまうので、ときどきチビチビあげます。
さて、人間用の夕食に参ります。
はんなり伊豆高原の食事はお部屋だしですが、調理場と部屋が離れている理由からか、コースメニューがほぼ全部に運ばれてきました。そのボリューム、皿の量は圧巻ですが、温度管理とか食べる順番とか無茶苦茶にならないかと思いましたが、さすがに鍋物と水菓子だけは時間差で持ってきてくれるとのことでした。
本日のお献立 (2016年1月)
[先付] いくら軍艦 金目煮凝り 鶏双身焼き 酢取り牛蒡 蕗の薹
[お造] 鯵 金目 むつ
[焼物] 杉板焼き (変更)
[合肴] 飯蒸し
[温物] 鱈鍋
[大皿] 鴨塩蒸し サザエエスカルゴ風
[食事] 桜海老御飯
[水菓子] 焦がしりんご
というわけで、本日のお献立を見ながら、順番に頂いていきます。
[先付] いくら軍艦 金目煮凝り 鶏双身焼き 酢取り牛蒡 蕗の薹
まずは先付けから。春を先取りする蕗の薹の天ぷらは、サクッと揚がってほろ苦い。金目鯛の煮凝りは、金目の旨味を逃さずに凝縮した、身震いするような味わい深さ。 いくら軍艦は、先付けでご飯ものというファール寸前、でもお腹が空いているときにはオアシスに感じます。
ここは伊豆、海鮮の国! 鯵、金目鯛、むつの3点セット。どれも鮮度がすばらしく、身が締まってて歯ごたえ抜群! 伊豆に来たらこの鮮度で食べないと国民は納得しないよというレベルを軽くクリア。
写真では小鉢に見えるかもしれませんが、隣のグラスと比較してください。器は大皿、ボリュームあります。
土鍋に焼き石、そして杉板の上に、牡蠣、粟麩、さといも、パプリカ、ししとう。ほんのり杉の香りがする。小振りな牡蠣の潮の香りとほろ苦さを味噌がやさしく包み込んでいました。
1名分のメニュー変更で金目鯛の煮付けにしたのですが、これがすごい! 30㎝を優に超える特大金目鯛がお目見え。2~3名で分けて食べるくらいのボリュームで、量で言ったら、杉板焼き=金目の横の豆腐半分、くらいのパフォーマンスです。
金目鯛は身が多く食べどころたくさん。味付けも辛すぎず甘すぎず、金目鯛の旨味を引き出して、それを豆腐に戻す、というどれとってもうまい!としか言いようがない、文句なしっ。これと白飯だけで今日の夕食はOKかなと思うくらい。
メニュー変更するとコース全体のボリュームが破滅的に多くなるということを考慮しても、また破滅したいです。
この時点で金目鯛でお腹もいっぱいになりかけたところで、”飯”です、飯蒸し。
きゅっと固めたモチ米に、鰊、茄子、人参、インゲンをとろみの付いたお出汁をかけ、クコの実でアクセント。見た目も美しいですね。
このとき1月、急にぶり返してきた寒さが身に染みる季節で、そんな時の鍋物はごちそうです。
鴨塩蒸しは、軽く焼き目をつけて香ばしく。ピリッとしたマスタードをつけていただきます。コンソメ風味がしみこんだカブが箸休め。サザエは食べやすく細かくしてシメジと一緒にエスカルゴ風に。
静岡と言えば桜海老。カリッと香ばしい桜海老をふんだんに使った桜海老御飯です。
ここまででもうお腹150%くらいの満腹度でしたが、「出されたお櫃は断らない」を信条に生きておりますので、空にしてお返ししました。臨界点超えそうです。
シメのデザートは焦がしりんごです。春巻き揚げで作った器に、甘さ控えめのりんごコンポートをローストしてほろ苦く仕上げています。イチゴと生クリームで彩りも綺麗です。
量で足りないということは絶対になさそうな、はんなり伊豆高原の大満足ディナーでした。
いぬたちはまだまだ食べたがってますが、鯵も金目もかなり取られました。(涙)
はんなり伊豆高原 夕食編は以上です。この後は、朝食&トリミング編に続きます。(後日掲載)
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